一風堂とBUCK-TICKなど

一風堂(ラーメン店ではなく土屋昌巳率いるバンドの方)を聞いていて、色々と気付いたこと。
このバンドの活動期間は 1979-1984 であり、1970年代末は日本のバンドがNEW WAVEを主にテクノポップの文脈で取り入れ始めた頃。間違いなく日本の音楽シーンの分水嶺に位置するバンドであり、それ故か影響を受けたもの、影響を与えたものがわかりやすいように思える。

1stシングルのB面「DIS-COMMUNICATION」(1979)は、おそらく Kraftwerk の「The Robots」(1978)へのオマージュなのだが、かなり露骨というかパクリ寸前だ。面白いのは Kraftwerk のロボ声(おそらく音声合成ボコーダー)を、エフェクターと宇宙人ボイス(「ワ・レ・ワ・レ・ハ」)で果敢かつ無謀に再現しようとしているところ。

一風堂からの影響を最も感じたのは BUCK-TICKだ。一風堂「ラジオ・ファンタジー」(1981)→BUCK-TICK「FOR DANGEROUS KIDS」(1987) なんかはほぼ間違いなく元ネタ(又は元ネタが同じ)だろう。他にも色々なバンドの空気感を感じることが出来て、頭の中を矢印が過去に未来に飛びまくる。この辺の因果関係を即座に把握できる様になりたいところだが、まあ無理。