OSXからの移行作戦

それなりに長い間、OSXというかMacをメインに使ってきた。メインと云うのも微妙な感じで、いわゆる開発(趣味的だったり仕事の延長だったり)は殆どLinuxで、iTunesでのCD管理やWindowsでしか出来ないような事はWindowsで(ただしVNC経由)、その他の日常的な諸々やiPhoneの管理などをOSXでやってきた。
この体制になったのは約10年前で、それまで Linux/Windowsで行っていた日常の諸々をOSXに移行させたわけだ。そのきっかけになったのは GarageBandで、趣味の音楽制作をDTMに移行させるには非常に適していたこと、更にMacBookの廉価帯の製品がお手頃だったこと、OSXUnixベースであることなどなどのプラス条件が重なり、OSXへの移行を決意したわけだ。
そして、10年。最後に購入した MacBook Proが 2012 Mid のモデルとなり、そろそろ買い換えるべきかどうかの逡巡をここ1年は続けていた。光学メディアが無くなったのは別にどうでもいい。昔と比べてDTMを使う機会も随分減ったので、いつも使うマシンにFireWireなどは必要としない。動画サイトをダラダラ見ることも多いので、そのへんが不満なく使えればいい。メモリは最低8GB。今は16GBなので可能ならそれ以上。ストレージはあまり考えたくないので500GBくらいは持っておきたい。
しかし MacBookのラインナップは随分と変わってしまった。廉価モデル帯に 新MacBookAir が並び、8GB/500GB クラスにカスタマイズすると18万円くらい。今まで MacBook Proでは13万くらいで済ましていたので、ちょっとだけ精神的な障壁が高い。正直、気に入らなければ別の奴を買い直そうくらいの軽い心持ちでありたいのだ。
などとゴネゴネゆらゆらしていたのだが(実際、新MacBook を買いそうになった時も何度かあった)、いわゆるBTO系の安いノートブックも選択肢に入り始めた。自分の用途ではほぼ持ち歩かない(持ち歩きようのものは別にある)のでデザインなどは特に拘る必要が無い。ノートPCである意味を問われそうだが、ツインモニタで使用することや、大きなサイズのデスクトップを置く場所が無いことから、ノート以外を選ぶにも小型サイズのPC(大きくてもMac mini、出来ればNUCサイズ)になってしまうし、メイン画面は小さくサブ画面を大きく使っているので、今のスタイルを大きく変えない限りはノートPCが最適解になってしまっている。小型のディスプレイを購入してデスクトップで、というのは選択肢的にはありなのだが、ノートPCには使わない時には畳めるというキラーファンクションがあり、どうも決断できない。閑話休題
後押しをしたのが、今の MacBook Pro の状態だ。長い間使ってきて相当にゴミも溜まってきているし、数度のOSアップグレードの結果やHDDの断片化などもあるかもしれないのだが、なんと起動に数分かかってしまう。最近はファンも回りまくりで、うんざりしていたのも事実だ。もし MacBook を新調するにしても、ここはなんとかする必要がある。
では、全ての環境を移行してみてはどうか。OSX以外に。
ある日、遂に、BTOの安いノートPCを買うか、と決断しかけていた。しかし、不安はあった。なんせ、Linux メインで使おうとしている。Linux で便利に使えない可能性だって十分にあった。一応、ハードウェアの詳細は調べたし、安いBTOは陳腐化したパーツを多く使っているので何とかなるだろうとも思っていた。一応、しかし、それでも。
そこで気づいたことがあった。開発以外の日常マシンとして使えないかと、2012年頃に5万円ほどで購入したノートPC Aspire 3830Tの存在だ。MacBook Proからのお下がりでメモリを 8GBにしたり、一応 Linux を入れたりしていたものの、結局 OSXの牙城を崩すには(主に使っているものの気力の面で)至らなかったものだ。そうだ、とりあえず 250GBクラスの SSDに入れ替えて、こいつを試しに使うのはどうだろう。投資額も安いものだ。
結果、MacBook Pro があった場所に、今は Aspire 3830Tがある。幸いだったのはこの5万円くらいで購入したPCの性能が思ったよりも高かったことだ。MBPは 2012 Mid の i7モデルなのだが、CPU性能的には2-3割くらいしか下がっていない。体感的には使い込んだMBPよりも速く感じるくらいだ。更に、Ubuntu 16.04 でも全く問題なく使えている。HDMIでサブモニタを使うことも問題なし、Bluetooth でキーボードを繋ぐことも問題なし、USBスピーカーの接続も問題なし。所謂、デスクトップのようなノートPCとして使っている分にはほぼ問題がない。更に、SSDにした結果、起動時間は10秒ほど。

さて、ここまでは順調に来た。他にもOSXでやっていたことをどうするか、一つずつ片付ける必要がある。


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を next que に積んだ。どうなることやら。

とりあえず備忘録。
SSDの為に、

vm.swappiness = 10

の設定を行った。