John Cage の Thirteen Harmonies と Jim O'Rourke の Eureka

去年、似てるなーと気付いたのだが、これって偶然なのだろうか。
Jim O'Rourke なら着想として使っていても不思議はないと思っているのだが。

で、改めて色々調べてみた。Thirteen Harmonies の作曲は 1986年。Eurekaの発表は1999年。まあ、この時系列は思ったとおり。自分が「似ている」と思った Annelie Gahl/Klaus Lang による録音は2010年。この録音は鍵盤楽器として Fender Rhodes が使われており、これが Eureka のイントロと質感が近い事も一因かも知れない。というわけで、Roger Zahab/Eric Moeによる1995年(情報によっては1998年だが、つまりEurekaより前)の録音のものも聞いてみた。こちらは、鍵盤楽器としてPiano、Harpsichord、Organが使われている。作曲されたものであるから、基本的には同じ。自分の感性ではやはり似ていると感じる。鍵盤楽器と弦楽器による非常に簡素な楽曲なのだが、両者の音列の絡みから Eureka のメロディーが立ち上がってくる(と感じる)。果たして関連は有るのだろうか。もし、有ったら嬉しいなあ。

ちなみに、去年気付いたものでもうひとつが、ロス五輪の開会テーマ(作曲は John Williams。該当箇所はファンファーレ直後のパート)とイシターの復活のメインテーマ。これは明確に着想にしてるだろうなあ。ロス五輪が1984年、イシターの復活が1986年。どんだけ長い間気づかなかったんだ俺、とも思うのだが、ファンファーレの後のパートをはっきり覚えていられるような音感は無いのだ。