Switch妄想

取り敢えず予約はしたものの、少し間が有る発売日までちょっとだけ妄想を進めてみる。
まずはスペック。以前の予想で512GFLOPSクラスが上限か、と書いてみたもののTegra X1が512GFLOPS、P1が750GFLOPSクラスということを念頭に書いたものでした。Tegra X1が搭載されている機器でモバイル系のものはGoogle Pixel Cしかなく、これは10インチのハイブリッド型のタブレットです。この時点で、ちょっとSwitchには使いづらいかなというか、実績がないからはっきりは言えないなという感じだったのですが、調べてみるとPixel CのバッテリーはSwitchのおよそ倍の容量でした。しかし、画面サイズは1.6倍、面積比で2.5倍。更にピクセル数は4倍です。実はX1クラスでもありえるのかな..?なんて思っても居ます。実は、今のX1にP世代の上ブレを少し合わせつつ消費電力を抑えて..みたいな感じで、上限512GFLOPSと書いたのですが、元々のX1がいけるならばP1クラスとは行かないまでも、640GFLOPSくらいは上限でいけるのだろうか..?みたいな。それともうひとつは、Unreal Engine 4 の対応やサードパーティ、特にベセスダのようなそれなりにスペックに拘るようなディベロッパとの協力関係を得るためにはそれなりのスペックを有していないと厳しいのでは無いか、という点です。Tegraがどれだけカスタマイズ(たとえばP世代ではバス幅が倍になったので、X世代をベースにそこだけ追加とか)されているのか。NVIDIAはかなり力を入れてそうなので、非常に興味があります。
やはり妄想するにも、今時の3D環境のスペックについての絶対的な知識量が不足しているのを痛感しています。たとえば、ゼルダBotWの据え置きモードは900Pで携帯モードは720Pだという情報。これには幾つかの情報がつまっていると思います。先ずは、据え置きモードで1080Pではないということ。据え置きから携帯で20%のラスターが削減されていること。据え置きで1080Pでは無いということは、ゼルダ級のタイトルでは1080Pは難しいハードウェアだということになります。ちなみにWiiUは720Pになっています。WiiUGPUはおよそ 320GFLOPSくらいなのではないかと考えています。(PS3/XBOX360から+25%) 携帯モードでは同じ解像度で、更にエフェクトなどの描写ではSwitch版の方がより細かいという情報がありますので、(これが携帯モードでも同様ならば)携帯モードでもWiiUより同等か(ゼルダのGamePad側の描画をどのくらいの負荷として考えるかですが)高い性能を持つことになります。当たり前の事では有るかも知れませんが、推測を進める上では重要です。そして、ここは知識が無いのが辛いですがラスターを20%削減することでどのくらいGPU処理が稼げるのだろう?ということです。ざっと調べた感じでは、ラスター数を半分にすると、FPSが2倍から3倍くらいになっていました。サンプルが少ないですが、素人考えではピクセルシェーダの処理が多いものはピクセル数比(この件では4倍)に近づいていくんじゃないかと思っていたので、まあそれなりに納得の行く数字です。ということは、20%のラスター削減で20%〜30%弱くらいの負荷削減になるのかなと。この場合、携帯モードで360GFLOPSくらいで考えたら 430〜480GFLOPSが据え置きモード、ということになります。うーん、何というアバウトな計算。もし上述のように据え置きを640GFLOPSとすると携帯モードは448GFLOPS〜512GFLOPSになります。携帯モードで450GFLOPSかあ...。SHIELD Tabletが360GFLOPSなので、無理そうな値ではないですね。GPUアーキテクチャ自体がWiiUとはかなり違うので、浅知恵ではとても補完できないですが。
視点を少し変えますがサードパーティの協力を得られる体制になったのは、何がポイントなのでしょうか。最低限のスペックや持ち歩きできることも大きいでしょう。他にサードパーティが望む未来とは、そうVRです。しかし、サードパーティは「今」のVRに期待をしているわけではないと思います。つまり、VRに必要なものを探りながらノウハウを貯めていきたい状態なのだと推測します。そこで、Switchがハプティクス機能を搭載したことが大きいのかも知れません。ハプティクス機能は未来のVRで有望なパーツです。サードパーティとしてはSwitch用にハプティクスを試しても未来のノウハウに繋がると歓迎されたのかも知れません。ちなみに現行のSwitchにVR機能を積むことは出来ません。解像度が圧倒的に足りないからです。(ピクセル比で最低3〜4倍は必要です) GearVR的な形状を特許に出願しているのは次期Switchを見据えての事かもしれません。
まあ、とは言え。正直、最先端のAAAクラスのゲームがさらっとマルチ展開出来るようなものでは絶対にありえないので、まずはSwicthがどれだけゲーマーの心を掴むか、更に言えばどの層を掴むかで、ディベロッパの今後の対応は変化はするでしょう。要求の最低限はクリアした。その先はまだまだわかりません。