Switch をソフトで紐解く

Switchを購入し、現時点では満足し快調に動作しているのだが、Switchの本体情報にライセンス関連の文書があり、なかなか興味深いのでメモ。

まず、OSはFreeBSDベースらしいことが判明。PS4FreeBSDベースなので、ゲーム機での採用事例が増えた形。OSSのOSでこのようなプロダクトに採用されるのは、自分の観測範囲内では Linux, FreeBSD, NetBSD が多い。Linux はライセンスがGNU v2であるが、非常に幅広く汎用的に使われていることから対応デバイスが多い。そのため、ソースコードの開示を求められる面倒臭さと多様なハードウェアに対応できるメリットを勘案して採用される印象。ゲーム機はハードウェア的にはほぼ固定なので、FreeBSDの方がハードルが低いのだろう。NetBSDアーキテクチャの網羅率が非常に高く、フットプリントが小さいことから、もっと小型で機能を絞ったハードウェア(ネットワーク機器とか)に使われてそう。

ライセンス、というかおそらくパテント表示にImmersion があり、これはハプティクスデバイスのもの。メーカーはわからないが、特許的には Immersion のものを使っているようだ。

動画・音声関連として、H.264, VP8/VP9, vorbis, webm, webp などおなじみのもの。他にも libxml2, cURL, openssl などなど主にインターネット関連で使用されるライブラリや圧縮関連、cairo, Khrnos(OpenGL, Vulkan)などのグラフィックス関連と非常に多様なOSSやソフトウェアが使用されているのがわかる。webブラウザNetFront NX(NXは製品名でSwitchのプロジェクト名とは無関係) で、レンダリングエンジンは Webkit

おそらく Microsoftのような自前でOSを持っている会社以外は、今時のハードウェアにはOSSを採用する事例が多いのだろうなと改めて思わせる。