なんとなく色々と

松浦有希というミュージシャンがいて、学生の時になんとなく記憶に残っていたのだが、それが何なのか、ポジティブな感想を持ったのか、かなりあやふやな状態になっていた。

別のミュージシャンと混乱していたこともあったのだが、最近ビデオを整理していた時に見つけたのが「おやゆび姫物語」の録画だった。何で録画していたのかも思い出せない。残っていた録画は第8話なので、もしかするとたまたまOP/EDを見て気に入ってそれを録画するためにしたのかもしれない。内容的には森野うさぎがキャラデザインをしている子供向けの童話アニメというちょっとアレな感じ以外は特に個人的な引っかかりが無いからだ。そのOP/EDのミュージシャンが松浦有希だ。

おそらく、これによるポジティブな感想があったものの、当時はまだネット検索も黎明期で詳しく調べることも出来ずに名前だけを覚えていたわけだ。そして、まとめて音源を購入してみて色々と分かってきた。

当時、自分が引っかかったのは、わかりやすくZabadakPsy・sなどとの類似性だと思われる。特にZabadakとは関わっているミュージシャンも少しかぶっていて、作詞者にも同じ名前がある。また、岡田徹がアレンジに関わっていることから、こじつけだが濱田理恵も思い浮かぶ(ムーンライダーズ絡みとして)。とはいえ、この辺は音楽の方向性から似たようなアレンジャーや演奏者が起用されているだけだろう。

先述のアニメ作品を皮切りにその後もアニメの主題歌などを多く手がけているし、少しのインターバルのあとKING系列のSTAR CHILDに移籍していることからも、その方向性で活躍していた(いる)ようだ。

もうちょっと早くにちゃんと調べていたら、お望みの楽曲だけを買うために1stを購入し、満足して終わっていたのではないかと思う。

自分はどうも記憶を泳がせる癖があるようで、たとえそれが明らかにポジティブな記憶でも、それをはっきりと調べずにしばらく放置して、偶然に詳細を知る、または再会するのを期待することがある。本件はその最たる例だが、知ってから約25年という超・遠投で、しかも結局しびれを切らして調べてしまった例だ。正直、こんなに発酵させるべきではなかったが、それを抜きにすればそう悪くない。